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クリーン機器の比較

グローブボックスのメーカー
おすすめ比較6選

実験・製造用のグローブボックスを自社製品として公式サイトに掲載している6社を、置換方式・雰囲気の公表値・圧力と材質・価格の公表状況で比較しました。掲載順は設立の古い順(設立を公表していない会社は末尾)で、評価の順位ではありません

最終更新:2026年9月25日

グローブボックスのメーカー おすすめ比較6選クリーン機器の比較グローブボックスのメーカーおすすめ比較6選

グローブボックスとは、密閉した箱の前面に取り付けた手袋(グローブ)越しに、外気から隔てた空間の中で試料や部材を扱う実験・製造用の装置です。自動車の助手席前にある収納とは別のもので、このページでは研究・生産で使う装置を扱います。掲載6社のうち価格を公表しているのは2社で、真空型の小型機が¥1,254,000~(定価・税込)、ガス循環精製装置付きのカタログ品が¥5,990,000~(税別)です(2026年9月24日確認)。

金額より先に決まるのは3点です。窒素やアルゴンで酸素と水分を除くのか、陰圧や陽圧で封じ込めるのか。置換を真空で行うかガスを流して行うか。ガス循環精製装置を付けるか。6社はこの3点で分かれます。

物品を受け渡す箱だけが要る場合はパスボックスのメーカー比較、手袋を使わない局所排気はドラフトチャンバーで扱っています。

目次
  1. グローブボックスを製品として公開している6社
    1. 大亜真空株式会社
    2. 日本エアーテック株式会社
    3. 伸榮産業株式会社
    4. 株式会社美和製作所
    5. 株式会社UNICO
    6. 株式会社グローブボックス・ジャパン
  2. グローブボックスの公表仕様と型式
  3. グローブボックスのメーカーを比べる5つの軸
  4. グローブボックスの価格はどこまで公表されているか
  5. グローブボックスの置換方式と精製装置の違い
  6. グローブボックスを陰圧・陽圧と材質で選ぶ
  7. グローブボックスの発注前に決める項目
    1. 規格・制度の数値は必ず原文で確認してください
  8. グローブボックスのメーカーに関するよくある質問

グローブボックスを製品として公開している6社

この製品・サービスの取り扱いを公式サイトで確認できたグローブボックスメーカー6社です。掲載順は順位ではありません(設立の古い順)。用途ごとの記載根拠はこの下の表にまとめています。選定の考え方は掲載・選定基準をご覧ください。

グローブボックスを製品として公開している6社
会社名本社・拠点主な製品・型式事業内容価格の公表
大亜真空株式会社千葉県八千代市/西日本営業所(兵庫県宝塚市)ガス置換型・真空型のカスタム品/ガス循環精製装置付GBestaシリーズ真空機器・計測器・装置の製造・販売(株主:新明和工業株式会社)◯
日本エアーテック株式会社東京都台東区/国内営業所・工場BSL-4対応グローブボックス(BHC-1301Ⅲ)クリーンエアシステムの設計製造・販売(東京証券取引所スタンダード市場)—
伸榮産業株式会社大阪府大東市/関東営業所(さいたま市)不活性ガス型・低露点型・負圧型・陽圧型・真空・防爆などの特注設計・開発から製造まで自社一貫生産(本社工場:大阪府大東市)—
株式会社美和製作所大阪府茨木市/第二工場(摂津市)・東京営業所真空式(1ADB・MDB型)/パージ式(DBO型)/ガス循環精製装置各種製造機器・研究試験機器の開発設計・製作・販売(グローブボックス・ガス循環精製装置・真空電気炉など)—
株式会社UNICO茨城県守谷市/東京技術センター(町田市)・SENDAIフロンティア(宮城県黒川郡)バキューム型/大気圧型/エコノミーシリーズ/ガス循環精製装置グローブボックスとガス循環精製装置の専門メーカー(2022年1月ISO9001認証登録)—
株式会社グローブボックス・ジャパン東京都府中市真空型GBJVシリーズ5型式/フロー型GBJF・GBJAシリーズ6型式/不活性ガス循環精製装置グローブボックス、不活性ガス循環精製装置の販売、設置業務(会社概要の業務内容)◯

大亜真空株式会社

大亜真空株式会社の公式サイト
引用:diavac.co.jp

真空機器・計測器・装置を製造・販売する会社です。グローブボックスは、製造装置や熱処理炉と組み合わせるカスタム品と、ガス循環精製装置を組み込んだカタログ品の「GBesta」シリーズの2本立てで公開しています。

この会社の特徴

  • カタログ品GBestaは価格と納期を公表——GBestaを「短納期(2ヶ月~)・低価格(¥5,990,000~税別)のカタログ品ガス循環精製装置付グローブボックス」と記載し、水分濃度1ppm以下(露点-76℃以下)・酸素濃度1ppm以下の環境をつくるとしています。酸素/水分濃度計、ミニパスボックス、ロータリーポンプ、自動ガス置換機能、内圧自動制御機能を標準装備としています(2026年9月24日確認)。
  • ガス置換型と真空型の両方を製作——ガス置換型は「窓が大きく作業性が良い」「真空型に比べて低イニシャルコスト」、真空型はガス置換の時間とガスの使用量を減らせ「真空保管庫としての利用が可能」と説明しています。標準仕様は本体ステンレス(SUS 304)、窓ポリカーボネート、ブチルゴムのグローブ(厚み0.4mmまたは0.8mm)です。
  • 製造装置や除去装置との組み合わせに対応——既存の製造装置、ガス循環精製装置、硫化水素・有機溶媒除去装置などと組み合わせて特別仕様にカスタマイズできるとし、導入事例にロールトゥロール搭載、連結グローブボックス+熱処理炉などを挙げています。全固体電池の現場向けに硫化水素と有機溶剤を除去する装置も公開しています。

製品と会社の概要

大亜真空株式会社
所在地千葉県八千代市大和田新田495
主な製品・型式ガス置換型・真空型のカスタム品/ガス循環精製装置付GBestaシリーズ
事業内容真空機器・計測器・装置の製造・販売(株主:新明和工業株式会社)
公表仕様・実績GBestaは水分濃度1ppm以下(露点-76℃以下)・酸素濃度1ppm以下、¥5,990,000~(税別)と公表
価格の公表ガス循環精製装置付GBestaシリーズ ¥5,990,000~(税別/2026年9月24日確認)。カスタム品は個別見積

こんな人に向いています:電池材料や全固体電池など、低露点の雰囲気に加えて熱処理炉や製造装置との連結まで一度に相談したい企業
グローブボックスで確認したいこと:カスタム品の価格は公表されていません。GBestaの公表価格は「~」付きの税別で、電源は単相100V 1.5kVA(専用電源ブレーカー要)と記載されています。設置・ガス配管・搬入の費用は見積もりで確認してください。

日本エアーテック株式会社

日本エアーテック株式会社の公式サイト
引用:airtech.co.jp

クリーンエアシステムの専門メーカーとして、クリーンルーム、クリーンベンチ、バイオハザードシステム等を設計製造・販売する会社です。グローブボックスはBSL-4対応の気密構造の機種を公開しており、ボックス内を陰圧に維持して封じ込める用途に向けた製品です。

この会社の特徴

  • BSL-4対応で陰圧130Paを維持——「BSL-4対応のグローブボックスです。気密構造で、ボックス内は陰圧に維持されます。」と記載し、ボックス内は陰圧130Paに維持・監視されるとしています(2026年9月24日確認)。
  • 給気・排気ともHEPAフィルター——型式BHC-1301Ⅲの仕様で、給気・排気ともHEPAフィルター(スキャンテスト品)、集塵効率は0.3μm粒子(PAO)にて99.99%以上、循環回数は50回/H以上と公表しています。
  • 密閉度と溶接仕上げを仕様に明記——密閉度を「75mmAq加圧時1×10-7cc/sec以下」とし、本体SUS304、室内コーナー部R10mm以上、溶接部は連続溶接仕上げと記載しています。オートクレーブや遠心機の組み込み、単体・連結型のどちらにも対応するとしています。

製品と会社の概要

日本エアーテック株式会社
所在地東京都台東区入谷一丁目14番9号
主な製品・型式BSL-4対応グローブボックス(BHC-1301Ⅲ)
事業内容クリーンエアシステムの設計製造・販売(東京証券取引所スタンダード市場)
公表仕様・実績ボックス内を陰圧130Paに維持・給排気HEPAフィルター・密閉度を仕様で公開
価格の公表グローブボックスの価格は記載なし(公式オンラインショップの取扱いはフィルターユニット・消耗品など)

こんな人に向いています:病原体など、作業者と外部を守るために陰圧で封じ込める必要がある試料を扱う研究施設
グローブボックスで確認したいこと:価格は公表されていません。窒素やアルゴンで低酸素・低露点の雰囲気をつくる用途の機種は、同社のグローブボックスのページでは確認できませんでした。

伸榮産業株式会社

伸榮産業株式会社の公式サイト
引用:s-shin-ei.co.jp

クリーンルーム・クリーンブースなどのクリーン関連設備と、理化学研究機器を特注で開発・製造する会社です。グローブボックスは「不活性ガス型・低露点型・負圧型・陽圧型・真空・防爆などに対応」と掲げ、アクリル・塩ビ・ステンレス・断熱パネルなど材質の違う特注事例を公開しています。

この会社の特徴

  • 雰囲気と圧力の型を用途に合わせて特注——不活性ガス型、低露点型、負圧型、陽圧型などを「用途や環境に応じた自由度の高い特注に対応」と記載しています。低露点型は「ガス循環式の乾燥システムにより、露点 -40℃以下の環境を安定的に維持」、陽圧型は内部圧力を外部より常に高く制御して外部からの汚染物質の侵入を防ぐと説明しています(2026年9月24日確認)。
  • 本体の材質を扱う物に合わせて選べる——特注事例に、アクリル製のガス置換型(本体アクリル透明10t)、帯電防止塩ビ、SUS304の高気密型(1.5t)、断熱パネル(42t)、塩ビ透明シート(0.5t)のシートグローブボックスを掲載しています。シートグローブボックスは焼却できる材質で、使用後は丸ごと廃棄・交換できるとしています。
  • 無菌アイソレーターや防爆の事例がある——密閉型ステンレスグローブボックスを「無菌アイソレーターとして使用できる」「オールステンレス製で滅菌 (除染) 作業に対応」「クラス100の清浄度」と説明し、吸気用・排気用のHEPAフィルターを装備した事例を公開しています。防爆ステンレスグローブボックスでは、付属品に耐圧防爆形インターロックコンセントを記載しています。

製品と会社の概要

伸榮産業株式会社
所在地大阪府大東市諸福5丁目14番3号
主な製品・型式不活性ガス型・低露点型・負圧型・陽圧型・真空・防爆などの特注
事業内容設計・開発から製造まで自社一貫生産(本社工場:大阪府大東市)
公表仕様・実績グローブボックスの製品ページに24件(うち特注事例23件)を掲載
価格の公表公式サイトで料金の記載を確認できず

こんな人に向いています:材質・形状・圧力の条件が規格品に収まらない、または無菌・防爆・温湿度制御など用途に合わせて一から作りたい企業
グローブボックスで確認したいこと:価格は公表されていません。製品ページの仕様は「オーダーメイドが基本となります」とされる特注事例で、寸法と装備は個別の打ち合わせで決まります。拠点は大阪の本社・本社工場と関東営業所です。

株式会社美和製作所

株式会社美和製作所の公式サイト
引用:miwass.co.jp

グローブボックスとガス循環精製装置のほか、真空電気炉やクリーンオーブンなどを製造する会社です。グローブボックスは真空式とパージ式の2方式を、型式と本体寸法の一覧、両方式の比較表とあわせて公開しています。

この会社の特徴

  • 真空式とパージ式の違いを比較表で公開——真空式(MDB型)は置換速度「速い」・立上時の置換ガス消費「少」、パージ式(DBO型)は置換速度「遅い」・置換ガス消費「多」で「大型品物持込可能」、内部視覚範囲は「全方位可」と比較表に記載しています。真空式の真空度は本体13.3Pa以下、サイドボックス6.65Pa以下です(2026年9月24日確認)。
  • 規格サイズを型式で選べる——真空式は1ADB-3(本体650×500×500mm)からMDB-2BL(1800×700×700mm)までの6型式、パージ式はDBO-1B(1150×700×700mm)からDBO-2BL(1800×700×700mm)までの4型式を公開し、「上記以外の特殊サイズの製作も承ります」としています。
  • 精製装置の保証値を見積フォームに明記——見積依頼フォームでガス循環精製装置を「有り (酸素値・水分値の保証値は1ppm(-76℃))」と記載しています。ガス循環精製装置の酸素除去は白金触媒と還元銅触媒の2方式、循環精製風量は10~300Nm3/hrと公表しています。

製品と会社の概要

株式会社美和製作所
所在地大阪府茨木市畑田町11番50号
主な製品・型式真空式(1ADB・MDB型)/パージ式(DBO型)/ガス循環精製装置
事業内容各種製造機器・研究試験機器の開発設計・製作・販売(グローブボックス・ガス循環精製装置・真空電気炉など)
公表仕様・実績はやぶさ・はやぶさ2・OSIRIS-RExミッションなどのプロジェクトを公式サイトで紹介
価格の公表公式サイトで料金の記載を確認できず

こんな人に向いています:規格サイズから選びつつ、置換の速さと大きな物の持ち込みやすさで真空式かパージ式かを選び分けたい研究機関・企業
グローブボックスで確認したいこと:価格は公表されていません。本体の材質は製品ページに記載がなく、内部仕上げ(バフが標準・電解研磨)が公表されています。見積依頼フォームで型式・精製装置の有無・追加機能(水分計・酸素計・内部棚など)を指定して依頼する形です。

株式会社UNICO

株式会社UNICOの公式サイト
引用:glovebox.co.jp

グローブボックスとガス循環精製装置を専門に扱う会社です。グローブボックスはバキューム型6機種・大気圧型6機種・エコノミーシリーズ3機種を規格モデルとして公開し、ガス循環精製装置も一体型・セパレート型・専用型をそろえています。

この会社の特徴

  • バキューム型と大気圧型を使い分けられる——バキューム型は「予めグローブボックス内部を真空ポンプでしっかり排気してからガス置換できる」、大気圧型は「グローブボックス内部に置換ガスをオーバーフローして低酸素、低水分の作業雰囲気をつくります」と説明し、大気圧型は「ほとんどの場合、ガス循環精製装置を付属して使用します」としています(2026年9月24日確認)。
  • 精製装置の脱水分・脱酸素能力を公表——セパレート型のBX zeroは脱水分能力「-80℃(体積比0.5ppm)以下」・脱酸素能力「1ppm以下」、MF-70は脱水分能力「-66℃(体積比5ppm)以下」・脱酸素能力「1ppm以下」と仕様に記載しています。
  • 本体はSUS304で内圧を自動制御——大気圧型UL-1000ACはメインボックス・パスボックスともSUS304、メインボックス幅1000×高さ725×奥行650mm、観察窓は強化ガラスで、内部の圧力を自動制御するAutomatic Glovebox Controllerを標準仕様にしています。エントリーモデルのGBL-65もSUS304製です。

製品と会社の概要

株式会社UNICO
所在地茨城県守谷市緑2-25-10
主な製品・型式バキューム型/大気圧型/エコノミーシリーズ/ガス循環精製装置
事業内容グローブボックスとガス循環精製装置の専門メーカー(2022年1月ISO9001認証登録)
公表仕様・実績規格モデル15機種(大型3機種は対面型も規格モデル)を製品ページで公開・キャッチクリップ機構(特許第5085745)
価格の公表公式サイトで料金の記載を確認できず

こんな人に向いています:規格モデルから大きさを選び、ガス循環精製装置まで同じ会社でそろえたい研究室
グローブボックスで確認したいこと:価格は公表されていません。エコノミーシリーズは「イニシャルコストを抑えたモデル」、GBL-65は「低価格」と説明されていますが、金額の記載はありません。

株式会社グローブボックス・ジャパン

株式会社グローブボックス・ジャパンの公式サイト
引用:gbjp.jp

グローブボックスと不活性ガス循環精製装置の専門メーカーと名乗り、「名前は横文字ですが、全て日本製です」と記載している会社です。真空型・フロー型のグローブボックス全11型式と、不活性ガス循環精製装置4型式の定価(税込)を仕様比較表で公開しています(簡易型の精製装置GBJPWN0は金額の記載がありません)。

この会社の特徴

  • 全型式の定価(税込)を公開——真空型はGBJV050の¥1,254,000~からGBJV120の¥4,598,000~まで、フロー型はGBJF065の¥1,221,000~からGBJA100の¥3,003,000~までを「定価(税込)」として仕様比較表に掲載しています(2026年9月24日確認)。
  • 精製装置は全モデルAC100Vで使える——不活性ガス循環精製装置は「全モデルAC100V 15A(コンセント)で使用可能です」「冷却水不要」と記載しています。GBJPWS3は酸素除去能力1ppm・水分除去能力1ppmで¥2,420,000~(定価・税込)です。
  • 1人1台の「パーソナルグローブボックス」——「本当に必要な機能のみにしぼりこんで装備することで、低価格を実現しています」とし、コンセプトを1人1台の「パーソナルグローブボックス」としています。本体材質はSUS304、窓材質は強化ガラスです。

製品と会社の概要

株式会社グローブボックス・ジャパン
所在地東京都府中市住吉町4-54-11
主な製品・型式真空型GBJVシリーズ5型式/フロー型GBJF・GBJAシリーズ6型式/不活性ガス循環精製装置
事業内容グローブボックス、不活性ガス循環精製装置の販売、設置業務(会社概要の業務内容)
公表仕様・実績真空型・フロー型・精製装置の定価(税込)を仕様比較表で公開
価格の公表真空型GBJV050 ¥1,254,000~〜GBJV120 ¥4,598,000~/フロー型GBJF065 ¥1,221,000~〜GBJA100 ¥3,003,000~(いずれも定価・税込/2026年9月24日確認)

こんな人に向いています:研究室で1台目のグローブボックスを予算から組み立てたい、または定価を見ながら型式を比べたい研究者
グローブボックスで確認したいこと:設立年と資本金は公式サイトに記載がありません。会社概要の業務内容は「グローブボックス、不活性ガス循環精製装置の販売、設置業務」です。公表価格は「~」付きの定価で、精製装置やオプション(内部ユニットバー +¥44,000、アース端子付き内部コンセント +¥27,500など)は別に加算されます。

グローブボックスのページのPR枠(1社限定)は現在募集中です。掲載をご検討の企業様は広告掲載についてをご覧ください。

グローブボックスの公表仕様と型式

当サイトが確認したページに、この製品・サービスに関する記載があった会社だけを挙げています。表現は各社の公式サイトの記載に沿っています。

グローブボックスの公表仕様と型式
会社名公式サイトで確認できた記載(2026年9月24日確認)
大亜真空株式会社グローブボックスの標準仕様で本体ステンレス(SUS 304)・窓ポリカーボネート・ブチルゴムのグローブ(0.4mmまたは0.8mm)・パスボックスW230×H320×L550と公表。GBestaを「短納期(2ヶ月~)・低価格(¥5,990,000~税別)のカタログ品ガス循環精製装置付グローブボックス」とし、水分濃度1ppm以下(露点-76℃以下)・酸素濃度1ppm以下と記載。
日本エアーテック株式会社「BSL-4対応のグローブボックスです。気密構造で、ボックス内は陰圧に維持されます。」と記載。型式BHC-1301Ⅲで陰圧130Pa、給気・排気HEPAフィルター(0.3μm粒子(PAO)にて99.99%以上)、循環回数50回/H以上、密閉度「75mmAq加圧時1×10-7cc/sec以下」、本体SUS304を公表。
伸榮産業株式会社「不活性ガス型・低露点型・負圧型・陽圧型・真空・防爆などに対応」と掲げ、低露点型は「露点 -40℃以下の環境を安定的に維持」と説明。特注事例23件で本体材質(アクリル10t・帯電防止塩ビ・SUS304 1.5t・断熱パネル42t・塩ビ透明シート0.5t)と外形寸法を公開し、仕様は「オーダーメイドが基本となります」と注記。
株式会社美和製作所真空式(1ADB・MDB型6型式)とパージ式(DBO型4型式)の本体寸法を一覧で公表。真空式の真空度は本体13.3Pa以下・サイドボックス6.65Pa以下。見積依頼フォームでガス循環精製装置を「酸素値・水分値の保証値は1ppm(-76℃)」と記載。
株式会社UNICOバキューム型6機種・大気圧型6機種・エコノミーシリーズ3機種を公開。UL-1000ACはメインボックス・パスボックスともSUS304。ガス循環精製装置BX zeroは脱水分能力「-80℃(体積比0.5ppm)以下」・脱酸素能力「1ppm以下」と公表。
株式会社グローブボックス・ジャパン真空型GBJV050〜GBJV120とフロー型GBJF065〜GBJA100の定価(税込)・外形寸法・概算重量を仕様比較表で公表。本体材質SUS304・窓材質強化ガラス。不活性ガス循環精製装置は「全モデルAC100V 15A(コンセント)で使用可能」と記載。

上表は2026年9月24日に各社の公式サイト(製品ページ・仕様表・会社概要)を1社ずつ確認した時点の記載です。比較表の「—」「記載なし」は公式サイトで確認できなかったという意味で、掲載していない会社が対応していないという意味ではありません。価格を公表しているのはグローブボックス・ジャパンと大亜真空(GBestaシリーズのみ)の2社で、残る4社は個別見積です。

グローブボックスのメーカーを比べる5つの軸

グローブボックスは、どのメーカーの製品も「手袋の付いた密閉箱」という点は同じです。差が出るのは、置換方式・雰囲気の公表値・圧力の使い方・本体材質・価格の公表という5点で、この5つを先に決めると見積もりを同じ条件で並べられます。

掲載6社を5つの軸で並べた比較表
会社置換方式雰囲気の公表値圧力本体材質価格の公表
大亜真空ガス置換型・真空型酸素・水分1ppm以下(GBestaは露点-76℃以下)内圧自動制御(GBesta標準装備)SUS304GBestaのみ公表
日本エアーテック—(封じ込め用)給排気HEPA・0.3μm粒子99.99%以上陰圧130Paを維持SUS304なし
伸榮産業ガス置換・真空(特注)低露点型は露点-40℃以下負圧型・陽圧型を特注アクリル・塩ビ・SUS304・断熱パネルなどなし
美和製作所真空式・パージ式精製装置付きで保証値1ppm(-76℃)自動内圧調整器(オプション)記載なし(内部仕上げはバフ・電解研磨)なし
UNICOバキューム型・大気圧型精製装置BX zeroで-80℃(0.5ppm)以下内圧自動制御(AGC)SUS304なし
グローブボックス・ジャパン真空型・フロー型精製装置GBJPWS3で酸素・水分1ppmフットスイッチ式内圧調整器SUS304全型式の定価(税込)

6社は大きく2つに分かれます。窒素やアルゴンで酸素と水分を除くための装置(大亜真空・美和製作所・UNICO・グローブボックス・ジャパン)と、病原体を外に出さないための陰圧の装置(日本エアーテック:BSL-4対応)です。伸榮産業は特注で両方の型を掲げています。自社の目的がどちらかを先に決めないと、同じ名前の装置でも見積もりの前提がそろいません。

掲載順は設立の古い順(設立を公表していない会社は末尾)で、評価の順位ではありません。順序の基準と掲載の考え方は掲載・選定基準に記載しています。クリーンルーム本体の設計施工会社はクリーンルームの施工会社比較で扱っています。

グローブボックスの価格はどこまで公表されているか

掲載6社のうち、価格を公表しているのはグローブボックス・ジャパンと大亜真空の2社です(2026年9月24日確認)。残る4社は仕様が決まってからの個別見積です。

グローブボックス・ジャパンは全型式の定価(税込)を、大亜真空はカタログ品のGBestaシリーズの価格(税別)を公開しています。

真空型GBJV050〜GBJV120とフロー型GBJF065〜GBJA100の定価(税込)
型式方式外形 幅×奥行×高さ(mm)概算重量定価(税込)
GBJV050真空型500×350×33050kg¥1,254,000~
GBJV065真空型650×500×450100kg¥1,771,000~
GBJV080真空型800×600×650180kg¥2,981,000~
GBJV100真空型1000×600×650200kg¥3,674,000~
GBJV120真空型1200×600×650250kg¥4,598,000~
GBJF065フロー型650×500×45050kg¥1,221,000~
GBJF080フロー型800×600×650100kg¥1,617,000~
GBJF100フロー型1000×600×650110kg¥2,079,000~
GBJA100フロー型(全面ガラスタイプ)1000×600×650120kg¥3,003,000~

出典:株式会社グローブボックス・ジャパン|真空型グローブボックス 仕様比較表・フロー型グローブボックス 仕様比較表(2026年9月24日確認)。フロー型はこのほかにGBJF080R(¥1,507,000~)とGBJA080(¥2,772,000~)が掲載されています。

同じ外形でも、真空型はフロー型の約1.8倍です。外形800×600×650mmで比べると、真空型GBJV080が¥2,981,000~、フロー型GBJF080が¥1,617,000~です。同社はフロー型を「真空型グローブボックスに比べ安価、軽量ですが、立ち上げには多少の時間が必要となります」と説明しています。立ち上げの速さに約136万円を払うかどうかが、方式選びの判断材料になります。

ガス循環精製装置の公表価格と、本体価格のほかに見積もりへ入れる費用
費目公表されている内容確認の仕方
ガス循環精製装置グローブボックス・ジャパンGBJPWS3が¥2,420,000~(定価・税込)。大亜真空GBestaは精製装置込みで¥5,990,000~(税別)本体と別売りか、組み込み済みかを見積書で分けてもらう
オプショングローブボックス・ジャパンは内部ユニットバー +¥44,000、アース端子付き内部コンセント +¥27,500、NW25のガス排気口 +¥33,000(真空型)使う装置の電源・配管に合わせて必要なものを決める
電源工事大亜真空GBestaは単相100V 1.5kVA(専用電源ブレーカー要)。大亜真空の精製装置は三相200V 3.5kVAの定格も記載設置場所に専用回路や三相電源があるかを見る
冷却水・ガス大亜真空の精製装置は冷却水3~5L/min(機種による)。GBJPWS3・GBJPWN3Lは冷却水不要給水・排水の配管とガスボンベの置き場を確認する
搬入・据付真空型GBJV050〜GBJV120は概算重量50〜250kg搬入経路の幅と床の耐荷重、据付の担当を確認する

出典:大亜真空株式会社|ガス循環精製装置付グローブボックス“GBesta”シリーズ・株式会社グローブボックス・ジャパン|不活性ガス循環精製装置 仕様比較表(2026年9月24日確認)。

フロー型GBJF080(¥1,617,000~)と精製装置GBJPWS3(¥2,420,000~)を単純に足すと¥4,037,000~(税込)です。本体だけの価格で予算を組むと、精製装置の分が抜けます。公表価格はいずれも「~」「~」付きで、税込と税別が混ざっている点にも注意してください。クリーンルーム全体の費用感はクリーンルームの費用に整理しています。

グローブボックスの置換方式と精製装置の違い

酸素や水分を嫌う材料を扱う場合は、箱の中の空気を窒素やアルゴンに入れ替える「置換」の方式と、入れ替えたガスを使い続けながらきれいに保つ「ガス循環精製装置」の2つで性能が決まります。各社の呼び方は違いますが、置換方式は大きく2種類です。

置換方式と各社の呼び方・公表内容
方式置換の仕方各社の呼び方と公表内容
真空で置換真空ポンプで箱の中を排気してからガスを入れる美和製作所「真空式」(置換速度「速い」・立上時の置換ガス消費「少」)/UNICO「バキューム型」/グローブボックス・ジャパン「真空型」/大亜真空「真空型」
ガスを流して置換ガスを流し込んで中の空気を押し出す美和製作所「パージ式」(「大型品物持込可能」)/UNICO「大気圧型」(「耐真空設計が不要な分だけ製造コストを低く抑えられます」)/グローブボックス・ジャパン「フロー型」/大亜真空「ガス置換型」(「真空型に比べて低イニシャルコスト」)

どちらの方式でも、物品の出し入れに使うパスボックス(サイドボックス)は真空で置換できる構造が一般的です。美和製作所のパージ式は「本体は、パージ式ガス置換型で、サイドボックスのみ真空引ガス置換構造」と説明しています。本体を真空に耐える構造にするかどうかが、価格と立ち上げ時間を分けます。メンテナンスで大気開放したあとの再置換が多い現場では、真空で置換できる方式のほうが待ち時間が短くなります。

各社のガス循環精製装置で公表されている到達値と電源
会社・機種酸素水分(露点)電源・冷却水
大亜真空 ガス循環精製装置1ppm以下(0.5ppm以下も製作可能)1ppm以下(0.5ppm以下も製作可能)単相100V 15A/三相200V 3.5kVA・冷却水3~5L/min
美和製作所 ガス循環精製装置保証値1ppm(-76℃)(見積依頼フォームの記載)記載なし
UNICO BX zero1ppm以下-80℃(体積比0.5ppm)以下AC100V 15A×2・冷却水循環装置付
UNICO MF-701ppm以下-66℃(体積比5ppm)以下AC100V 15A×1(冷却水の記載なし)
グローブボックス・ジャパン GBJPWS31ppm1ppmAC100V 15A・冷却水不要
グローブボックス・ジャパン GBJPWN3L除去なし(水分専用)5ppmAC100V 8A・冷却水不要

露点と水分濃度は同じことを別の単位で表しています。美和製作所は1ppmを-76℃、大亜真空はGBestaの水分濃度1ppm以下を露点-76℃以下と併記しており、UNICOは-80℃を体積比0.5ppmとしています。各社の数値を比べるときは、ppmと露点のどちらで書かれているかをそろえてから並べてください。伸榮産業は低露点型を「ガス循環式の乾燥システムにより、露点 -40℃以下の環境を安定的に維持」と説明しています。

精製装置は酸素だけ・水分だけを除く専用機もあります。UNICOは脱水分専用・脱酸素専用・有機溶媒専用の専用型を、グローブボックス・ジャパンは水分のみ(GBJPWN3L)・酸素のみ(GBJPNS3L)の機種を公開しています。扱う材料が水分だけを嫌うなら、専用機で費用を抑えられる場合があります。大亜真空とグローブボックス・ジャパンは、他社製品への接続にも触れています(後者は「ただし能力の保証値はありません」と注記)。

グローブボックスを陰圧・陽圧と材質で選ぶ

病原体や薬剤を扱う場合は、雰囲気よりも箱の中と外のどちらを守るかで選びます。中の物を外に出したくないなら陰圧(負圧)、外の汚れを中に入れたくないなら陽圧です。

公式サイトで圧力の使い方を明記しているのは、掲載6社のうち日本エアーテックと伸榮産業です。

陰圧・陽圧について各社が公表している内容
圧力何を守るか公表している会社と内容
陰圧(負圧)中の病原体・有害物を外に漏らさない日本エアーテック:BSL-4対応、陰圧130Paを維持・監視、給排気ともHEPAフィルター/伸榮産業:負圧型を特注
陽圧外の汚染物質を中に入れない伸榮産業:陽圧型(無菌ボックス)を「製薬やバイオ研究、無菌環境が必要な作業向け」と説明
密閉・無菌アイソレーター外部環境と作業者の両方から隔離する伸榮産業:密閉型のステンレス製品を「無菌アイソレーターとして使用できる」と説明、クラス100の清浄度・HEPAフィルター装備の事例

日本エアーテックはBHC-1301Ⅲの密閉度を「75mmAq加圧時1×10-7cc/sec以下」とし、ハロゲンガスで加圧して溶接部・接合部を走査テストすると記載しています。封じ込めが目的なら、陰圧の数値と気密の試験方法まで仕様書で確認してください。陰圧で使う設備全般の考え方は陰圧クリーンブースの比較、病原体を扱う施設の設計要件はバイオクリーンルーム、作業者を守るもう一つの選択肢である安全キャビネットはクリーンベンチと安全キャビネットの違いで扱っています。

有機溶剤を箱の中で扱う場合は、法令の設備要件とも関わります。有機溶剤中毒予防規則の第5条は、屋内作業場等で第一種・第二種有機溶剤等の有機溶剤業務に労働者を従事させるとき、作業場所に「有機溶剤の蒸気の発散源を密閉する設備、局所排気装置又はプッシュプル型換気装置」を設けるよう定めています(2026年9月24日確認)。グローブボックスをこの密閉設備として位置づけるかどうかは、排気の処理まで含めて労働安全衛生の担当者と決めてください。局所排気で対応する考え方はドラフトチャンバーとはで扱っています。

本体材質と各社の公表例
本体材質向いている使い方公表例
ステンレス(SUS304)真空置換、長期の連続運転、除染作業大亜真空・日本エアーテック・UNICO・グローブボックス・ジャパンの標準仕様/伸榮産業の高気密型(1.5t)
アクリル中がよく見えるガス置換、軽量な小型機伸榮産業のガス置換型(透明10t)
帯電防止塩ビ静電気を嫌う部品や粉体の扱い伸榮産業の大型機(グローブポート13個)
断熱パネル箱の中の温度を管理する試験伸榮産業の特注事例(42t)
塩ビシート原薬の秤量など使い捨てにしたい作業伸榮産業のシート製(使用後は丸ごと廃棄・交換できる)

窓の材質も会社で違います。大亜真空はポリカーボネート、美和製作所・UNICO・グローブボックス・ジャパンは強化ガラス、日本エアーテックは強化ガラスまたは合わせガラスです。静電気の影響はクリーンルームの静電気対策、可燃性の溶剤を扱う場合の考え方は防爆クリーンブースをご覧ください。伸榮産業は防爆仕様のステンレス製で耐圧防爆形インターロックコンセントを付属品にした事例を公開しています。

グローブボックスの発注前に決める項目

メーカーへ問い合わせる前に決めておくと、同じ条件で複数社の見積もりを並べられます。美和製作所の見積依頼フォームは、型式・ガス循環精製装置の有無・追加機能(水分計、酸素計、内部棚など)を選ぶ形です。次の6項目を先に埋めてください。

発注前に決める6項目
決めること具体的に伝える内容決まらないと起きること
目的(雰囲気か封じ込めか)酸素・水分を除きたいのか、病原体や薬剤を封じ込めたいのか置換用の装置と封じ込め用の装置で、見積もりの前提が食い違う
必要な酸素濃度・露点ppmか露点か、単位をそろえた目標値精製装置の要否と機種が決まらず、総額が大きく動く
置換方式真空で置換するか、ガスを流して置換するか大気開放後の立ち上げ時間とガスの消費量が読めない
中に入れる装置と作業人数電子天秤・ボールミル・炉などの寸法と電源、同時に作業する人数本体の幅とグローブの本数、内部コンセントの数が足りなくなる
出し入れする物の最大寸法パスボックスを通す物の長さ・径パスボックスを通らず、本体の雰囲気を壊して出し入れすることになる
設置場所のユーティリティ電源(単相100Vか三相200Vか)、冷却水、ガスボンベの置き場、床の耐荷重納品後に電源工事や配管工事が追加になる

大亜真空はGBestaの設置に必要な電源・ガス・搬入経路などのユーティリティ情報を別ページで公開しています。グローブボックスは本体よりも、置く場所の電源・ガス・床の条件で工事が増えやすい設備です。精製装置を含めると重量も増えるため、搬入経路と据付の担当まで決めてから発注してください。

問い合わせ時に各社へ同じ形で聞く質問
質問回答で見るところ
この寸法で規格品はありますか規格品なら価格と納期が読める。大亜真空はGBestaの納期を「2ヶ月~」と公表している
酸素・水分の値は保証値ですか美和製作所は精製装置の保証値を1ppm(-76℃)と記載。目標値か保証値かで引き渡し条件が変わる
本体と精製装置の価格を分けて出せますか精製装置を後付けする場合や他社製と比べる場合に必要になる
酸素計・露点計は標準ですか大亜真空GBestaは標準装備、美和製作所は追加機能として選ぶ形。値を監視できないと到達値を確認できない
グローブの材質と交換方法はブチル・ネオプレン・CSMなど。美和製作所は雰囲気を維持したまま手袋を交換できる構造をオプションで用意している

設置先がクリーンルームの中になることも多い設備です。クリーンルーム本体を計画中ならクリーンルームの施工会社比較、医薬品の製造で使う場合は医薬品工場のクリーンルーム、研究所の設備全体は研究施設のクリーンルームもあわせてご覧ください。

規格・制度の数値は必ず原文で確認してください

クリーンルームに関わる規格(ISO14644・JIS B 9920)や、GMP・HACCP・再生医療関連の制度は改正されます。当サイトの記載は制度の全体像と確認すべき論点を示すことを目的としており、設計・契約・規制対応の根拠にはできません。必ず規格原文および所管官庁の最新の告示・通知をご確認ください。規格の全体像はクリーンルームの規格にまとめています。

グローブボックスのメーカーに関するよくある質問

グローブボックスのメーカーについて、価格の公表状況、真空型とパージ式(フロー型)の違い、露点や酸素濃度の到達値、病原体や医薬品を扱う場合の選び方という4つの質問に、本文の内容をもとに答えます。

グローブボックスの価格はいくらですか?

掲載6社のうち価格を公表しているのは2社です。グローブボックス・ジャパンは真空型GBJV050が¥1,254,000~、フロー型GBJF065が¥1,221,000~(いずれも定価・税込)で、ガス循環精製装置GBJPWS3は¥2,420,000~です。大亜真空はガス循環精製装置付きのGBestaシリーズを¥5,990,000~(税別)と公表しています(2026年9月24日確認)。精製装置の有無で総額が大きく変わります。

真空型とパージ式(フロー型)は何が違いますか?

置換の仕方が違います。真空型は真空ポンプで排気してからガスを入れ、パージ式はガスを流して中の空気を押し出します。美和製作所は真空式を置換速度「速い」・置換ガス消費「少」、パージ式を「大型品物持込可能」と比較しています。グローブボックス・ジャパンの外形800mm級では真空型が¥2,981,000~、フロー型が¥1,617,000~です。

グローブボックスの露点や酸素濃度はどこまで下げられますか?

ガス循環精製装置を付けた場合の公表値は、美和製作所が保証値1ppm(-76℃)、大亜真空のGBestaが水分1ppm以下(露点-76℃以下)・酸素1ppm以下、UNICOのBX zeroが脱水分-80℃(体積比0.5ppm)以下・脱酸素1ppm以下です。伸榮産業の低露点型は露点-40℃以下と説明されています。ppmと露点の単位をそろえて比べてください。

病原体や医薬品を扱うグローブボックスはどう選びますか?

中の物を外に出さないなら陰圧、外の汚れを入れないなら陽圧で選びます。日本エアーテックはBSL-4対応で陰圧130Paを維持し、給気・排気ともHEPAフィルターを装着した機種を公開しています。伸榮産業は陽圧型(無菌ボックス)や、無菌アイソレーターとして使える密閉型のステンレス製品の事例を公開しています。

この記事を書いた人

執筆・編集:クリーンルームラボ 編集部

クリーンルームの設計施工会社について、対応分野・施工体制・公表実績を公式情報にもとづいてまとめています。

最終更新:2026年9月25日