陰圧クリーンブースは、内部の気圧を周囲より低く保ち、中の空気をフィルタに通してから排気する囲いです。日本エアーテックの簡易折畳式ブースは、強モードで約6.5m³/min・約38回/時、静音モードで約3.0m³/min・約18回/時と公表しています(2026年9月7日確認)。
通常のクリーンブースとの決定的な違いは、守る対象が逆になることです。陽圧のブースは中の製品を外の粒子から守り、陰圧のブースは中の病原体や粉体を外へ出さないために使います。設計の出発点が違うので、清浄度クラスだけを指定しても要件は決まりません。
このページでは、対応を公式サイトで確認できた4社の公表仕様を並べたうえで、陽圧との違い、必要になる場面、換気回数と差圧の考え方、選ぶ手順、部屋ごと陰圧にすべき場合を整理します。
目次
陰圧クリーンブースに対応する4社
この用途への対応を公式サイトで確認できた設計施工会社3社とクリーン機器メーカー1社です。掲載順は順位ではありません(順不同)。用途ごとの記載根拠はこの下の表にまとめています。選定の考え方は掲載・選定基準をご覧ください。
| 会社名 | 本社・拠点 | 公式サイトで確認できる対応分野 | 施工体制 | 料金の公表 |
|---|---|---|---|---|
| 日本エアーテック株式会社 | 東京都台東区/国内営業所・工場 | クリーンルーム/クリーンベンチ/バイオハザード | クリーンエアシステムの設計・製造・販売 | — |
| オリエンタル技研工業株式会社 | 東京都千代田区/全国7営業所 | 研究施設/研究設備機器 | 研究施設の設計・リノベーション | ◯ |
| 高砂熱学工業株式会社 | 東京都新宿区/全国主要都市に拠点 | 工場/研究施設/病院・医療/データセンター | 設計・施工(保守・運用管理は関係会社TMES) | ◯ |
| 蒲田工業株式会社 | 東京都港区/全国8営業所 | ICR/BCR/恒温恒湿/バリデーション | クリーンルームの設計・製作・施工 | — |
日本エアーテック株式会社
クリーンエアシステムの専門メーカーとして、クリーンルーム、クリーンベンチ、バイオハザードシステム等の設計製造・販売を行う会社です。自立型のオールインワンクリーンルームは、天井吊り下げ工事が不要で工期は通常1週間程度と公表しています。
この会社の特徴
- 仕様と工期を数値で公表している——オールインワンクリーンルームについて、清浄度ISOクラス7(クラス10,000)、寸法6,800×4,000×2,500mm、工期は通常1週間程度と明記しています。
- 必要なものをパッケージ化——クリーンスーツ・クリーンローラー・ワイパー・リバマットのスターターセットが付属し、完成後すぐ作業を始められるとしています。
- 延長保証と定期点検のパックがある——メンテナンスパック(オプション)として、延長保証と1年ごとの定期点検、外気処理HEPAフィルター交換などを公表しています。
施工の対応範囲
| 所在地 | 東京都台東区入谷1-14-9 |
|---|---|
| 主な対応分野 | クリーンルーム/クリーンベンチ/バイオハザード |
| 施工体制 | クリーンエアシステムの設計・製造・販売 |
| 公表実績 | オールインワンクリーンルームはISOクラス7・工期は通常1週間程度と公表 |
| 料金の公表 | クリーンルーム本体・工事の料金は記載なし(公式オンラインショップでフィルターユニット・消耗品などの価格を掲載) |
こんな人に向いています:短工期でクラス10,000程度のクリーンルームを立ち上げたい企業
陰圧クリーンブースで確認したいこと:建物側の設備・電気工事はオプション扱いで、設置可能な条件があります。北海道・沖縄・離島は別途費用が発生すると明記されています。
オリエンタル技研工業株式会社
研究施設・設備の総合エンジニアリングを掲げる会社です。研究施設の設計とリノベーション、研究設備機器の開発・製造を事業概要に明記し、つくば・仙台・藤沢・名古屋・大阪・山口・福岡に営業所を構えています。
この会社の特徴
- 研究施設に特化した設計とリノベーション——事業概要に研究施設の設計、研究施設のリノベーション、研究設備機器の開発・製造を挙げています。
- 国土交通大臣許可と一級建築士事務所登録——建設業は国土交通大臣許可(特-7)第13775号、一級建築士事務所は東京都知事登録を公表しています。
- 営業所を7か所公開——つくば・仙台・藤沢・名古屋・大阪・山口・福岡に営業所を構えています。
施工の対応範囲
| 所在地 | 東京都千代田区内神田1-2-4 |
|---|---|
| 主な対応分野 | 研究施設/研究設備機器 |
| 施工体制 | 研究施設の設計・リノベーション |
| 公表実績 | 一級建築士事務所として東京都知事登録を公表 |
| 料金の公表 | 陰圧クリーンブースを公式Direct WEB Shopで販売(税込1,589,500円・送料別・納期7日)。研究施設の設計・リノベーションの費用は非公表 |
こんな人に向いています:大学・企業の研究施設で、設備機器まで含めて相談したい企業
陰圧クリーンブースで確認したいこと:研究施設の設計・リノベーションの費用と標準工期は公表されていません。製品の一部は公式サイトと公式のDirect WEB Shopで価格を公表しています(陰圧クリーンブースは税込1,589,500円・送料別・納期7日など)。半導体量産工場のような大規模生産設備の実績は、公式サイトでは確認できませんでした。
高砂熱学工業株式会社
空調設備を中核とする総合エンジニアリング会社です。技術とサービスのページで工場・研究施設・病院・医療・データセンターを領域として挙げ、課題解決の切り口として「省エネに特化したクリーンルーム」「ドライルーム」を掲げています。
この会社の特徴
- クリーンルーム向け空調システムの実績を数値で公開——旋回流誘引型成層空調システムTCR-SWITの導入件数63件、延べクリーンルーム面積395,000㎡(2026年1月時点)を公表しています。
- バイオロジカルクリーンルームを別立てで案内——製薬工場、手術室、研究室、食品工場、動物飼育施設での細菌汚染・交差汚染防止を用途として挙げています。
- 研究施設・データセンターまで領域が広い——工場だけでなく研究施設・病院・医療・データセンターをサービス領域として公開しています。
施工の対応範囲
| 所在地 | 東京都新宿区新宿6-27-30 |
|---|---|
| 主な対応分野 | 工場/研究施設/病院・医療/データセンター |
| 施工体制 | 設計・施工(保守・運用管理は関係会社TMES) |
| 公表実績 | 成層空調システムの導入63件・延べCR面積395,000㎡(2026年1月時点) |
| 料金の公表 | 医療用クリーンブース「バリフロー®Ⅲ」の定価を税抜140万円と公表(2020年7月6日付プレスリリース)。設計施工の費用は非公表 |
こんな人に向いています:研究施設や医療施設を含め、クリーンルームの省エネ性能まで含めて相談したい企業
陰圧クリーンブースで確認したいこと:実績数値はTCR-SWITという特定システムのもので、クリーンルーム全体の施工件数ではありません。自社の用途に近い案件があるか個別に確認してください。
蒲田工業株式会社
クリーンルーム事業の専用サイトで「クリーンルームの設計施工専門」を掲げる会社です。事業内容に「クリーンルームの設計・製作・施工」「クリーンブースの設計・製作・施工」を明記し、営業所を東京・神奈川・埼玉・静岡・名古屋・大阪・広島・熊本に構えています。
この会社の特徴
- 設計から施工まで一貫対応を明記——事業内容に「クリーンルームの設計・製作・施工」と記載があります。ICR・BCR・恒温恒湿・バリデーションを対象に挙げています。
- 特定建設業許可を保有——東京都知事許可(特-4)第94313号 建築工事業ほか、管工事業・機械器具設置工事業・とび・土工工事業などを公表しています。
- 営業所を8か所公開——三郷・相模原・富士・静岡・名古屋・大阪・福山・熊本に営業所、富士と三重に工場があると公表しています。
施工の対応範囲
| 所在地 | 東京都港区港南2-16-3 品川グランドセントラルタワー24F |
|---|---|
| 主な対応分野 | ICR/BCR/恒温恒湿/バリデーション |
| 施工体制 | クリーンルームの設計・製作・施工 |
| 公表実績 | クリーン環境構築の実績30年以上と公表 |
| 料金の公表 | 公式サイトで料金の記載を確認できず |
こんな人に向いています:大規模改修を含めて関連工事まで一括で任せたい企業
陰圧クリーンブースで確認したいこと:費用は公表されていません(概算は、寸法・清浄度・空調の有無を伝えて依頼する形です)。工期はよくある質問で、発注から設置完了まで約2か月となることが多く、サイズ・仕様によっては短縮できると回答しています。自社の条件での工期は見積もり時に確認してください。
陰圧クリーンブースのページのPR枠(1社限定)は現在募集中です。掲載をご検討の企業様は広告掲載についてをご覧ください。
陰圧クリーンブースの公表仕様
当サイトが確認したページに、この用途に関する記載があった会社だけを挙げています。表現は各社の公式サイトの記載に沿っています。
| 会社名 | 公式サイトで確認できた記載(2026年8月29日確認) |
|---|---|
| 日本エアーテック株式会社 | 簡易折畳式ブース(陰圧ブース)TIB-2618N-1を公開。風量は強モード約6.5m³/min・静音モード約3.0m³/min、循環回数は約38回/時・約18回/時と公表。 |
| オリエンタル技研工業株式会社 | 陰圧クリーンブースを公開し、局所的な陰圧環境を簡易的に構築可能・場所を選ばず設置可能と記載。フレームは木製とスチール、カーテンは吸音レース・クリーン・ビニールから選べる。 |
| 高砂熱学工業株式会社 | メディカル用クリーンブースとしてバリフロー®Ⅲ(陽圧・陰圧兼用ブース)とバリフード®を公開。ビニールカーテンの取付位置を変更することで容易に陽圧型または陰圧型に変更できると記載。 |
| 蒲田工業株式会社 | 医薬品封じ込めクリーンルームで、高い気密性を有するクリーンルームとHEPAフィルター、適切な空調陰圧制御を組み合わせたケミカルハザード対応技術と記載。施工事例(KE-21)では、評価試験用ブースを試験時は封じ込めのため陰圧、試験後は排気のため陽圧に切り替えられるよう、給気・排気のFFUをインバーター制御で設計したと紹介。 |
上表は2026年9月7日に各社の公式サイトを確認した時点の記載です。掲載していない会社が「対応していない」という意味ではありません。価格は、オリエンタル技研工業が陰圧クリーンブースを自社のDirect WEB Shopで税込1,589,500円(送料別・納期7日)で販売し、高砂熱学工業が医療用クリーンブース「バリフロー®Ⅲ」の定価を税抜140万円と2020年7月6日付のプレスリリースで公表しています。日本エアーテックと蒲田工業は価格と標準納期を公表していません(2026年9月25日確認)。
陰圧クリーンブースと陽圧の違い
陰圧クリーンブースとは、囲いの内部を周囲より低い気圧に保ち、内部の空気をフィルタに通してから排気する設備です。守る対象が製品ではなく周囲の人と環境である点で、一般的なクリーンブースと向きが逆になります。
| 項目 | 陽圧のクリーンブース | 陰圧クリーンブース |
|---|---|---|
| 守る対象 | 中で扱う製品や試料。 | 外にいる人と、周囲の環境。 |
| 気流の向き | 中から外へ吹き出す。 | 外から中へ吸い込む。 |
| フィルタの位置 | 給気側。清浄な空気を入れる。 | 排気側。出す空気を捕集する。 |
| 典型的な用途 | 電子部品の組立、精密機器の検査。 | 感染症の診察、粉体の秤量、封じ込め。 |
| 崩れたときに起きること | 製品に粒子が付き、歩留まりが落ちる。 | 病原体や粉体が室内へ漏れる。 |
両方を1台でまかなう製品もあります。高砂熱学工業はメディカル用クリーンブースについて、ビニールカーテンの取付位置を変更することで容易に陽圧型または陰圧型に変更できると公表しています。用途が固定されていない診察室や検査室では、この切り替え可否が選定条件になります。
混同されやすいのがクリーンベンチと安全キャビネットの関係です。作業台単位で同じ対立があり、病原体や感染性のある試料を扱う作業を、クリーンベンチで代用することはできません。作業台で足りるかブースが要るかの切り分けはクリーンベンチの清浄度にまとめています。
陰圧クリーンブースが要る4つの場面
陰圧が要るのは、中の空気そのものが外に出ては困る工程です。清浄度クラスの高さとは関係がなく、扱う対象の危険性で決まります。発注前に、次の4つのどれに当たるかを先に決めてください。
- 感染症の診察・検査——日本エアーテックは簡易折畳式ブースを「感染した、および感染の恐れのある患者を収納する簡易陰圧ブース」と説明し、ブース内は陰圧が維持され患者からの咳などを封じ込めるとしています
- 細胞培養・バイオ系の作業——病原体や感染性のある試料を扱う作業です。作業台で足りるなら安全キャビネット、人が入る区画なら陰圧のブースや部屋で封じ込めます
- 高薬理活性医薬品の秤量・調製——飛散しやすい粉体を扱う工程。作業者の曝露と他品目への交叉汚染の両方が論点になります。蒲田工業は医薬品封じ込めクリーンルームについて、バイオ・培養・合成・製剤の各プロセスで高活性医薬の製造環境を陰圧制御とアイソレーション技術で封じ込めると説明しています
- 有機溶剤や粉じんを扱う工程——局所排気の考え方と重なります。ただし引火性の物質を扱う場合は防爆の要否が別途生じます
3番目については、医薬品の製造では省令に根拠があります。GMP省令の第九条第五号は、飛散しやすく微量で過敏症反応を示す製品等を取り扱う場合と、交叉汚染により他の製品等に重大な影響が及ぶおそれのある製品等(強い薬理作用又は毒性を有するものを含む)を取り扱う場合であって交叉汚染を防止する適切な措置をとることができない場合について、作業室を専用とし空気処理システムを別系統にする等の漏出を防止する適切な措置を求めています。
条文が求めているのは「漏出を防止する適切な措置」であって、陰圧ブースという特定の設備ではありません。ブースで足りるのか部屋を分けるのかは、扱う物質の曝露限界値と作業量から決まります。規格と制度の全体像はクリーンルームの規格をご覧ください。
換気回数と差圧はどこまで要るか
数値の根拠は公表資料から拾えます。日本エアーテックは簡易折畳式ブースの循環回数を強モードで約38回/時、静音モードで約18回/時と公表し、メインフィルターにHEPAフィルター、プレフィルターにサランネットフィルターを使うとしています。
| モード | 風量 | 循環回数 |
|---|---|---|
| 強モード | 約6.5m³/min | 約38回/時 |
| 静音モード | 約3.0m³/min | 約18回/時 |
差圧の数値については、横断的な法令の数値基準がありません。GMP省令第二十三条は、無菌操作を行う区域について「フィルターにより処理された清浄な空気を供し、かつ、適切な差圧管理を行うために必要な構造設備を有すること」と定めるだけで、パスカルの数値までは書いていません。
つまり数値は発注者側が根拠を持って決める必要があります。扱う物質の危険性、扉の開閉頻度、隣室の用途から逆算し、仕様書に書いてから見積もりを取ってください。差圧と換気回数の基本的な考え方はクリーンルームの換気回数で解説しています。
陰圧クリーンブースを選ぶ5手順
陰圧のブースは、清浄度クラスだけ指定しても要件が決まりません。次の5つを先に決めると、各社から比較できる形の提案が返ってきます。順番にも意味があります。
- 封じ込める対象を特定する——病原体か、粉体か、溶剤蒸気か。物質が決まらないとフィルタの種類も排気の処理方法も決まりません
- 排気をどこへ出すかを決める——室内へ戻すのか屋外へ出すのか。屋外排気ならダクト工事が発生し、ブース本体より高くつくことがあります
- 陽圧への切り替えが要るかを決める——用途が固定でないなら兼用型を検討します。高砂熱学工業はカーテンの取付位置変更で切り替えられる製品を公表しています
- 差圧と換気回数の目標値を書く——根拠とセットで仕様書に書きます。ここが空欄だと各社の前提がばらつきます
- 引き渡し時の検証方法を決める——差圧の測定、気流の可視化、フィルタのリークテストのどこまでを求めるかを明記します
フィルタの交換が保守の中心になる点も、陽圧のブースと違います。排気側のフィルタは捕集した物質を保持しているため、交換作業そのものに曝露のリスクがあります。交換手順と使用済みフィルタの処理方法を、契約前に確認してください。
部屋ごと陰圧にすべき3つの場合
当サイトはブースでの部分的な封じ込めを一律に勧めていません。次の3つに当てはまるなら、囲いだけでは要件を満たせないか、運用で破綻します。設計の初期に切り分けてください。
- 作業者がブース内に入る必要がある——中で人が動けば発塵も気流の乱れも増えます。人が入る前提なら前室と更衣を含む区画設計が要ります。判断材料はクリーンルームの入室手順にまとめました
- 規制で区域と差圧のカスケードが決まっている——医薬品のグレード区分のように、部屋どうしの圧力差まで求められる場合はブース単体では足りません。詳しくは医薬品工場のクリーンルームをご覧ください
- 排気を屋外へ出したうえで処理が要る——排ガス処理装置やスクラバーが要る規模になると、建屋側の設備計画に組み込む話になります。細胞培養や実験動物施設の要件はバイオクリーンルームで扱っています
逆に、対象が1つの作業点に限られていて、既存の部屋を触らずに始めたい場合は、陰圧ブースが現実的な選択肢になります。部屋ごと清浄化するのか囲いで足りるのかという比較の考え方はクリーンブースとはで扱っています。
規格・制度の数値は必ず原文で確認してください
クリーンルームに関わる規格(ISO14644・JIS B 9920)や、GMP・HACCP・再生医療関連の制度は改正されます。当サイトの記載は制度の全体像と確認すべき論点を示すことを目的としており、設計・契約・規制対応の根拠にはできません。必ず規格原文および所管官庁の最新の告示・通知をご確認ください。規格の全体像はクリーンルームの規格にまとめています。
陰圧クリーンブースのよくある質問
陰圧クリーンブースについて、普通のクリーンブースとの違い、換気回数の目安、陽圧と陰圧を切り替えられる製品の有無、医薬品の粉体を扱う工程に使えるかという4つの質問に、本文の内容をもとに答えます。
陰圧クリーンブースと普通のクリーンブースは何が違いますか?
守る対象と気流の向きが逆です。普通のクリーンブースは中を陽圧にして製品を外の粒子から守りますが、陰圧クリーンブースは中を周囲より低い気圧に保ち、内部の空気をフィルタに通してから排気して外への漏れを防ぎます。清浄度クラスの高さとは別の軸なので、クラス指定だけでは要件が決まりません。
陰圧ブースの換気回数はどのくらいですか?
製品によります。日本エアーテックは簡易折畳式ブースの循環回数を強モードで約38回/時、静音モードで約18回/時と公表しています(2026年9月7日確認)。法令に横断的な数値基準はないため、扱う物質と扉の開閉頻度から発注者側で目標値を決め、仕様書に書いてください。
陽圧と陰圧を切り替えられる製品はありますか?
あります。高砂熱学工業はメディカル用クリーンブースについて、ビニールカーテンの取付位置を変更することで容易に陽圧型または陰圧型に変更できると公表しています。用途が固定されていない診察室や検査室では、切り替えの可否が選定条件になります。
医薬品の粉体を扱う工程に陰圧ブースは使えますか?
GMP省令第九条第五号は、飛散しやすく微量で過敏症反応を示す製品等を取り扱う場合と、交叉汚染により他の製品等に重大な影響が及ぶおそれのある製品等を取り扱う場合であって交叉汚染を防止する適切な措置をとることができない場合について、作業室を専用とし空気処理システムを別系統にする等の漏出を防止する適切な措置を求めています。求められているのは措置であって特定の設備ではないため、ブースで足りるかは曝露限界値と作業量から判断してください。
