クリーンルームの費用は、公表価格で見ると4㎡・清浄度クラス100,000のクリーンブースで75万円から、25㎡・クラス100で560万円からです(ホクト総研の公表価格・税別)。1㎡あたりに直すと約9万〜30万円、坪単価では約30万〜99万円で、清浄度が高く面積が小さいほど単価が上がります。部屋として施工するタイプでは、コマニーが15万円/㎡から(クラス100,000・床と電気工事は別途)という単価を公表しています。
この記事では、公表されている価格表を出発点に、クラス別の単価、費用を押し上げる条件、見積もりに含まれない項目、建てた後にかかる維持費の内訳、使える補助金を整理します。当サイトの掲載12社を含め、大手の設計施工会社はWeb上に価格を出していません。その理由も含めて解説します。
目次
クリーンルームの費用は公表されているのか
クリーンルームとは、空気中の微粒子を決められた水準まで抑えて管理する部屋のことです。その費用は面積だけでは決まらず、要求する清浄度と建屋の条件で桁が変わります。
公表されている情報がどれだけあるかを、まず現実から確認します(2026年8月29日時点)。当サイトが掲載している12社のうち、Web上で設計施工の費用を確認できた会社は0社でした(2026年9月7日調べ)。設計施工会社10社(大気社、高砂熱学工業、新日本空調、日立プラントサービス、三機工業、蒲田工業、明星建工、伸榮産業、トヨシマ電機、オリエンタル技研工業)も、クリーン機器メーカー2社(日本エアーテック、コトヒラ工業)も、公式サイトに工事一式の価格を載せていません。
ただし規格品として売られている製品には、価格を型番別に公表している会社があります。掲載社ではトヨシマ電機が、簡易クリーンブース「TBU-Bシリーズ」の本体価格を公開しています(1,500×1,500mmのクラス100,000で税抜227,000円、2,500×2,500mmのクラス100で税抜514,000円。同社公式サイト・2026年9月7日確認)。伸榮産業も、組立式クリーンブースや簡易型クリーンベンチの価格をカタログに載せています(組立式クリーンブースKCB-112が253,000円、簡易型クリーンベンチCCB-1Tが104,000円。運賃別途・2026年9月25日確認)。寸法と清浄度が決まった製品なら値段を出せる、現場ごとに設計する工事は出せない、という違いです。
ただし工期については、日本エアーテックがパッケージ製品「オールインワンクリーンルーム」の工期を「通常1週間程度」と公表しています。規格化された製品であれば日数を出せる、という違いがここに表れています。
理由は単純で、設計施工は建屋ごとの個別案件だからです。建屋の条件、工程、要求清浄度、ユーティリティの状況で金額が桁単位で変わるため、標準価格を出す意味がありません。クリーンルーム専門の会社でも、寸法・清浄度・空調の有無を伝えれば概算価格を提示するという個別見積もりの案内にとどまるのが一般的です(蒲田工業のよくある質問より)。
一方で、規格品に近いクリーンブースの領域では価格表を公開している会社があります。次の章の数値はそこから引いています。
クリーンルームの費用相場とクラス別の価格
ホクト総研は、オーダークリーンブースの価格をサイズ別・清浄度クラス別に公表しています。クリーンルームの費用構造を理解するうえで、数少ない一次情報です。
| サイズ(面積) | クラス100,000 | クラス10,000 | クラス1,000 | クラス100 |
|---|---|---|---|---|
| 2,000×2,000(4㎡) | 750,000円〜 | 900,000円〜 | 900,000円〜 | 1,200,000円〜 |
| 3,000×3,000(9㎡) | 1,100,000円〜 | 1,150,000円〜 | 1,500,000円〜 | 2,400,000円〜 |
| 4,000×4,000(16㎡) | 1,550,000円〜 | 1,900,000円〜 | 2,250,000円〜 | 3,650,000円〜 |
| 5,000×5,000(25㎡) | 2,250,000円〜 | 2,650,000円〜 | 3,250,000円〜 | 5,600,000円〜 |
この表から2つのことが読み取れます。ひとつは、清浄度を上げるほど価格が上がり、しかも面積が大きいほどその差が拡大することです。4㎡ではクラス10万とクラス100の差が1.6倍ですが、25㎡では2.5倍になります。もうひとつは、1㎡あたりの単価が面積とともに下がることです。
公表価格を面積で割って、1㎡あたりの単価に直したものが次の表です(当サイトによる計算)。クラスと面積のどちらを動かすと単価がどう変わるかが読めます。
| サイズ | クラス100,000 | クラス10,000 | クラス1,000 | クラス100 |
|---|---|---|---|---|
| 4㎡ | 約18.8万円/㎡ | 約22.5万円/㎡ | 約22.5万円/㎡ | 約30.0万円/㎡ |
| 9㎡ | 約12.2万円/㎡ | 約12.8万円/㎡ | 約16.7万円/㎡ | 約26.7万円/㎡ |
| 16㎡ | 約9.7万円/㎡ | 約11.9万円/㎡ | 約14.1万円/㎡ | 約22.8万円/㎡ |
| 25㎡ | 約9.0万円/㎡ | 約10.6万円/㎡ | 約13.0万円/㎡ | 約22.4万円/㎡ |
面積を広げると単価は下がりますが、下がり方はクラスによって違います。クラス100,000は4㎡→25㎡で単価が約48%まで下がるのに対し、クラス100は約75%までしか下がりません。清浄度が高いほど、面積を広げたときの単価低減が効きにくくなります。逆に言えば、低いクラスの部屋はまとめて広く作るほど1㎡あたりが安くなります。工程ごとに必要な清浄度が違う場合、部屋を分けて必要なところだけクラスを上げるほうが総額を抑えられるのはこのためです。
クリーンルームの坪単価と㎡単価の目安
クリーンルームの坪単価は、公表価格から計算するとクラス100,000で約30万〜62万円、クラス100で約74万〜99万円です。
1坪=約3.31㎡(400/121㎡)として、前の章のホクト総研の価格表を坪単価に換算しました(当サイトによる計算・税別)。
公表価格の坪単価は約30万〜99万円
| サイズ | クラス100,000 | クラス10,000 | クラス1,000 | クラス100 |
|---|---|---|---|---|
| 4㎡(約1.2坪) | 約62.0万円/坪 | 約74.4万円/坪 | 約74.4万円/坪 | 約99.2万円/坪 |
| 9㎡(約2.7坪) | 約40.4万円/坪 | 約42.2万円/坪 | 約55.1万円/坪 | 約88.2万円/坪 |
| 16㎡(約4.8坪) | 約32.0万円/坪 | 約39.3万円/坪 | 約46.5万円/坪 | 約75.4万円/坪 |
| 25㎡(約7.6坪) | 約29.8万円/坪 | 約35.0万円/坪 | 約43.0万円/坪 | 約74.0万円/坪 |
部屋として施工するタイプは15万円/㎡から
クリーンブースより本格的な、部屋として施工するタイプでは、コマニーが単価を公表しています。空気循環方式クリーンルーム(クラス100,000)が15万円/㎡から、エアシャワー付温度コントロールクリーンルーム(クラス100,000)が25万円/㎡からで、床・電気工事は別途相談とされています(コマニー公式サイト・2026年9月24日確認)。坪単価に直すと約49.6万円からと約82.6万円からです(当サイトによる計算)。
同じクラス100,000でも、温度制御とエアシャワーが付くと㎡単価は約1.7倍になります。坪単価は「どこまで含むか」で大きく変わるため、他社の見積もりと比べるときは、空調・床・電気工事・エアシャワーが単価に含まれているかを先に揃えてください。建屋から新築する場合は、これに工場建設の費用が加わります。
クリーンルームの費用を押し上げる5つの条件
同じ面積でも、この5つのうちどれが要求されるかで金額が変わります。見積もりを比べる前に、自社の案件がどれに当たるかを確認してください。
価格表は「箱」の価格です。実際の見積もりは、次の5つで大きく動きます。
| 条件 | 効き方 | 確認しておくこと |
|---|---|---|
| 要求清浄度 | クラスを1桁上げると必要風量が増え、フィルタ枚数・送風機容量・電力がすべて増える | 部屋全体を上げるのか、装置まわりだけ局所清浄化で足りるのか |
| 温湿度の精度 | ±1℃と±0.1℃では空調方式が変わる。低露点が要る場合は除湿機が別途必要になる | 製品品質に必要な許容幅の根拠 |
| 建屋の状態 | 天井高が足りない、床荷重が不足、既存空調の能力不足の場合、建築側の工事が発生する | 現地調査で天井内の寸法と既存設備の能力を実測してもらう |
| ユーティリティ | 純水、特殊ガス、圧縮空気、排水処理が必要な場合、それぞれが独立した工事になる | 工程で使う用役の一覧と必要量 |
| 稼働中かどうか | 生産を止められない場合、仮設間仕切り・段階施工・夜間作業の費用が乗る | 停止可能な日数と時間帯 |
建屋から新築する本設のクリーンルームでは、これらに建築工事が加わります。工場建設そのものの坪単価が別途かかるため、クリーンブースの価格表とは金額の桁が変わります。同じ「クリーンルームの費用」という言葉でも、部分導入と工場建設ではまったく別の話をしている点に注意してください。
クリーンルームの費用の用途別の違い
同じ面積・同じ清浄度でも、何を作る部屋かによって必要な設備が変わり、費用が変わります。要求される規格が違うためです(2026年8月30日時点)。
当サイトが扱う6つの用途で、費用に効いてくる要素を整理します。
| 用途 | 費用を押し上げる要素 | 参照する枠組み |
|---|---|---|
| 半導体 | 高い清浄度と一方向流。微振動対策、AMC(分子状汚染)対策、床下への還気 | ISO14644 |
| 医薬品 | 区域をグレードで分ける多室構成、差圧のカスケード、バリデーション文書の作成 | GMP+ISO14644 |
| 食品 | 水洗いに耐える床と排水、防虫防鼠、温度管理された作業室 | HACCP |
| バイオ・再生医療 | 陰圧・陽圧の使い分け、安全キャビネット、専用の空調系統 | 再生医療関連の制度+GMP |
| 研究施設 | 装置の入れ替えに対応する可変性、フリーアクセス床、個別の温湿度条件 | 案件ごとの要求仕様 |
| 既存工場の改修 | 既存建屋の制約(天井高・床荷重・受電容量)、稼働中の仮設と段階施工 | 既存設備の状態による |
見積もりを依頼する前に、自社がどの枠組みの要求を受けるのかを確定させてください。「GMP対応」「HACCP対応」という言葉の指す範囲は会社によって幅があり、設計だけを指す場合と文書作成まで含む場合があります。用途ごとの詳細は用途別ガイドにまとめています。
クリーンルームの見積もりに含まれない項目
総額を狂わせるのは、施工費そのものより「入っていない項目」です。見積書を受け取ったら次を1件ずつ確認してください。
| 抜けやすい項目 | 確認すること | 抜けたときの影響 |
|---|---|---|
| 清浄度の測定と報告書 | 何点測るか。非作業時か作業時か。報告書の様式まで決まっているか | 竣工時の判定条件で揉める。外部委託になると費用が別途 |
| 既存設備の撤去・処分 | 既存フィルタ・内装材の廃棄費が含まれるか | 改修案件では必ず発生する。後から加算される |
| 電気の一次側工事 | 受電容量が足りるか。キュービクルの増設が要るか | 増設が必要なら工事が別立てになり、工期も延びる |
| 搬入経路の養生と仮設 | 大型機器の搬入で開口部の解体が必要か | 建築側の工事が発生する |
| 試運転調整の期間 | 風量バランスと差圧の調整の日数が工期に入っているか | 引き渡しが遅れる。稼働開始日を動かせなくなる |
| フィルタの初期予備品 | 竣工後すぐの交換用を含むか | 運用開始直後に追加発注になる |
この6項目は、金額そのものより「範囲」の問題です。安く見える見積もりほど、含まれていない項目を1つずつ確認してください。各社に同じ範囲で出してもらえば、総額の差は仕様の差として読めるようになります。
見積書の比べ方はクリーンルームの施工手順と見積もりの取り方に手順としてまとめています。
クリーンルームの費用比較で揃える6条件
複数社から金額を集めても、前提が違えば比較になりません。比べる前に、次の6項目を全社に同じ条件で提示してください。これが揃っていない見積もりは、安く見えても範囲が狭いだけということが起こります。
| 揃える条件 | 揃えないと起きること |
|---|---|
| 清浄度クラスと判定状態 | 非作業時か作業時かで必要風量が変わり、設備容量と金額が数百万円動く |
| 温湿度の設定値と許容幅 | ±1℃と±0.1℃では空調方式そのものが変わる |
| 面積と天井高 | 各社が想定する施工範囲が食い違う |
| 換気回数の前提 | 同じクラスでも各社が置く前提が違えば風量が変わる |
| 測定と報告書の範囲 | 「測定込み」の解釈が会社ごとに違い、後から追加になる |
| 工期と作業時間帯 | 夜間・休日作業の割増が入っているかが読めない |
金額差が出たときは、この6項目のどこが違うのかを1つずつ確認してください。差の理由を説明できない会社は、施工中の変更にも根拠を示せない可能性があります。依頼から引き渡しまでの進め方はクリーンルームの施工手順と見積もりの取り方に手順としてまとめています。
クリーンルームのランニングコストと維持費の内訳
クリーンルームは、建てた後に電気代が継続的にかかります。消費電力の大半は送風動力と外気処理で、清浄度と換気回数を上げるほど恒久的に増えます。初期費用を数十万円削るために清浄度を上げすぎると、運転費で毎年取り返されることになります。
継続的にかかる主な費用は次のとおりです。
- 電力——送風機、外気処理、除湿。24時間運転なら年間を通じて発生します
- フィルタ交換——プレフィルタは数か月〜1年、HEPAフィルタは数年周期。枚数×単価×工賃がかかります
- 清浄度測定——定期的な粒子測定と差圧の確認。外部委託か自社実施かで費用が変わります
- 清掃と消耗品——粘着マット、無塵衣のクリーニング、清掃用具
夜間・休日に風量を落とす運転ができる制御にしておくと、年間の電力量を抑えられます。設計段階でしか選べない項目なので、見積もり時に運転モードの選択肢を確認してください。フィルタ交換の考え方はHEPAフィルターの交換時期で解説しています。
維持費のうち最も大きいのは電力です。東京大学の「クリーンルーム(CR)省エネガイドライン」(2022年3月)では、クラス1000(61㎡)とクラス100(42㎡)の部屋を持つ実験用クリーンルームで、消費電力量の83.4%が清浄度・室圧・温湿度の維持に使われ、実験に使われたのは16.6%でした。別の部屋では、各種ファンの電力量が58%、熱源機のチリングユニットが22%を占めています(同ガイドライン第4章・第6章。当サイトが2026年9月15日に原文を確認)。
| 維持費の項目 | 金額を左右する要素 | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| 電力 | 清浄度・換気回数・温湿度の精度・運転時間 | クリーンルームの省エネ |
| フィルタ交換 | 差圧の上昇・室内の発塵量・プレフィルタの管理 | HEPAフィルターの交換時期 |
| 清浄度測定 | 測定点数・頻度・自社実施か外部委託か | HEPAフィルターの交換時期と清浄度測定 |
| 設備の更新と減価償却 | 空調・間仕切り・装置ごとの耐用年数の区分 | クリーンルームの耐用年数 |
電気代の内訳の測り方と、工事費をかけずに試せる対策は省エネの記事、税務上の耐用年数と実際の更新時期の違いは耐用年数の記事で整理しています。
クリーンルームの費用を抑える現実的な方法
値引き交渉ではなく、要求仕様の側を見直すほうが効きます。清浄度・面積・稼働時間のどれを緩められるかで、金額の下がり方が変わります。
費用を下げる方法は、値引き交渉ではなく仕様の見直しにあります。効果が大きい順に4つ挙げます。
| 方法 | 効果 | 注意点 |
|---|---|---|
| 局所清浄化に切り替える | 部屋全体ではなく作業点だけを清浄にする。クリーンブースや安全キャビネットで対応できる場合、金額の桁が変わる | 作業範囲が広い工程には向かない |
| 清浄度を工程ごとに分ける | 全室を最高水準にせず、必要な部屋だけ上げる | 動線設計が複雑になる。平面計画の段階で決める |
| 既存建屋を活用する | 内装改修型は新築より抑えられる場合がある | 天井高・床荷重・既存空調の能力が条件を満たすかを現地調査で確認 |
| 停止期間をまとめる | 夜間・段階施工の割増を避けられる | 生産計画との調整が前提 |
使う期間が限られているなら、買わずに借りる方法もあります。当サイトが比較したレンタル会社5社のうち料金を公表しているのは越智工業所の1社で、1.9×2.1mの折りたたみ式クリーンブースが10日間で50,000円(価格の目安・配送料別途、2026年9月24日確認)でした。試作や工事中の仮設など短期の用途はクリーンルームのレンタル会社比較、購入する場合の価格はクリーンブースとはで確認できます。
「安く作る」ことが目的化すると、竣工後に清浄度が出ずに作り直すことになります。要求仕様を下げてよいかどうかは、製品品質と取引先の要求から判断してください。設計施工会社の比較はクリーンルーム設計施工会社の比較をご覧ください。排煙設備や防火区画など、法規の確認漏れで後から費用が増える項目はクリーンルームと消防法の規制で整理しています。
クリーンルームの費用に使える補助金
クリーンルームの費用で補助金を検討しやすいのは、空調機や熱源機を省エネ性能の高い機器に更新する工事です。
一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)が公募する「省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)」(令和7年度補正予算)は、対象設備の区分に、空調と関係の深いパッケージエアコンやチリングユニットを含んでいます(2026年9月24日確認)。
4次公募は2026年10月上旬から実施予定
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 事業名 | 令和7年度補正予算 省エネ・非化石転換補助金(設備単位型) |
| 公募する団体 | 一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII) |
| 空調に関係する対象設備 | 電気式パッケージエアコン・ガスヒートポンプエアコン、チリングユニット、産業用モータ |
| そのほかの対象設備 | 高性能ボイラ、変圧器、制御機能付きLED照明器具、ユーティリティ設備、生産設備など |
| 公募の時期 | 1次公募は2026年3月30日〜4月27日。3次公募は8月20日に開始。4次公募は10月上旬より実施予定で、産業ヒートポンプと高効率コージェネレーションが対象設備に加わる予定 |
補助の対象になるかは、機器ごとの性能の基準と申請の枠で決まります。補助率・上限額・対象となる事業者の条件は、公募ごとの公募要領で確認してください。公募期間が決まっているため、工事の時期と申請の時期を合わせて計画し、見積もりの段階で施工会社に対象機器かどうかを確認しておくと進めやすくなります。電力を減らす対策そのものは省エネの記事で整理しています。
クリーンルームの費用に関するよくある質問
クリーンルームの費用について、公表価格から見た金額の目安、坪単価の相場、大手が価格を公表しない理由、建てた後にかかる維持費の内訳など、発注前に多い質問に本文の内容をもとに答えます。
クリーンルームの費用はいくらからですか?
規格品に近いクリーンブースであれば、4㎡・クラス100,000で75万円からという公表価格があります(ホクト総研・税別・別途見積もりの注記あり)。ただし建屋を含む本設の場合は、建築工事とユーティリティが加わるため金額の桁が変わります。同じ「クリーンルームの費用」でも、部分導入と工場建設ではまったく別の話になります。
クリーンルームの坪単価の相場はありますか?
坪単価を公表している会社はほとんどなく、当サイトの掲載12社も設計施工の費用を公表していません(2026年9月25日確認)。公表価格から換算すると、ホクト総研のクリーンブース価格表(税別)ではクラス100,000で約30万〜62万円/坪、クラス100で約74万〜99万円/坪です(当サイトによる計算)。部屋として施工するタイプでは、コマニーが15万円/㎡から(クラス100,000・床と電気工事は別途)と公表しており、坪単価では約49.6万円からになります(2026年9月24日確認)。清浄度・温湿度精度・建屋の状態・ユーティリティ・稼働中かどうかで金額が大きく変わるため、坪単価は目安として使ってください。
なぜクリーンルームの費用は公表されないのですか?
要求条件によって金額が桁単位で変わるためです。同じ面積でも、清浄度を1桁上げれば必要風量が増え、設備容量と電力が増えます。既存建屋の天井高や床荷重が足りなければ建築工事も発生します。標準価格を出しても実態と合わないため、個別見積もりが基本になっています。
クリーンルームの維持費には何がかかりますか?
主な維持費は電力、フィルタ交換、清浄度測定、清掃と消耗品です。最も大きいのは電力で、東京大学の「クリーンルーム(CR)省エネガイドライン」(2022年3月)の実測では、実験用クリーンルームの消費電力量の83.4%が清浄度・室圧・温湿度の維持に使われていました。清浄度や換気回数を上げると、運転している間ずっとこの電力が増えます。
この記事を書いた人
執筆・編集:クリーンルームラボ 編集部
クリーンルームの設計施工会社について、対応分野・施工体制・公表実績を公式情報にもとづいてまとめています。
参照した情報:ホクト総研 オーダークリーンブース(公表価格表)/公益社団法人 日本空気清浄協会(JACA)/蒲田工業 よくある質問「予算取りを目的にクリーンルーム施工の概算費用を教えてください」/コマニー「クリーンルームっていくらなの?」(2026年9月24日確認)/東京大学 TSCP産学連携研究会 クリーンルーム高効率化方策検討WG「クリーンルーム(CR)省エネガイドライン」(2022年3月)/一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)令和7年度補正予算 省エネ・非化石転換補助金(設備単位型)(2026年9月24日確認)/当サイト調べ(掲載12社の公式サイトを2026年8月29日に確認)(2026年8月29日確認)
最終更新:2026年9月25日
