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用途別ガイド

研究施設のクリーンルーム
施工会社はどこ?おすすめ比較4選

大学・公的研究機関・企業研究所を対象に、この用途への対応を公式サイトで確認できた4社の比較と、確認すべき設計要件をまとめました

最終更新:2026年9月25日

研究施設のクリーンルーム 施工会社はどこ?おすすめ比較4選用途別ガイド研究施設のクリーンルーム施工会社おすすめ比較4選
目次
  1. 研究施設・実験室のクリーンルームに対応する会社4選
    1. 高砂熱学工業株式会社
    2. オリエンタル技研工業株式会社
    3. 日本エアーテック株式会社
    4. 蒲田工業株式会社
  2. 研究施設・実験室について各社の公式サイトで確認できた記載
  3. 研究施設のクリーンルームは生産工場と要件が違う
  4. 研究施設のクリーンルームはランニングコストで差がつく
  5. 研究施設のクリーンルームで発注前に確認すること
    1. 規格・制度の数値は必ず原文で確認してください
  6. 研究施設・実験室のクリーンルームに関するよくある質問

研究施設・実験室のクリーンルームに対応する会社4選

この用途への対応を公式サイトで確認できた設計施工会社3社とクリーン機器メーカー1社です。掲載順は順位ではありません(順不同)。用途ごとの記載根拠はこの下の表にまとめています。選定の考え方は掲載・選定基準をご覧ください。

研究施設・実験室のクリーンルームに対応する会社4選
会社名本社・拠点公式サイトで確認できる対応分野施工体制料金の公表
高砂熱学工業株式会社東京都新宿区/全国主要都市に拠点工場/研究施設/病院・医療/データセンター設計・施工(保守・運用管理は関係会社TMES)—
オリエンタル技研工業株式会社東京都千代田区/全国7営業所研究施設/研究設備機器研究施設の設計・リノベーション—
日本エアーテック株式会社東京都台東区/国内営業所・工場クリーンルーム/クリーンベンチ/バイオハザードクリーンエアシステムの設計・製造・販売—
蒲田工業株式会社東京都港区/全国8営業所ICR/BCR/恒温恒湿/バリデーションクリーンルームの設計・製作・施工—

高砂熱学工業株式会社

高砂熱学工業株式会社の公式サイト
引用:tte-net.com

空調設備を中核とする総合エンジニアリング会社です。技術とサービスのページで工場・研究施設・病院・医療・データセンターを領域として挙げ、課題解決の切り口として「省エネに特化したクリーンルーム」「ドライルーム」を掲げています。

この会社の特徴

  • クリーンルーム向け空調システムの実績を数値で公開——旋回流誘引型成層空調システムTCR-SWITの導入件数63件、延べクリーンルーム面積395,000㎡(2026年1月時点)を公表しています。
  • バイオロジカルクリーンルームを別立てで案内——製薬工場、手術室、研究室、食品工場、動物飼育施設での細菌汚染・交差汚染防止を用途として挙げています。
  • 研究施設・データセンターまで領域が広い——工場だけでなく研究施設・病院・医療・データセンターをサービス領域として公開しています。

施工の対応範囲

高砂熱学工業株式会社
所在地東京都新宿区新宿6-27-30
主な対応分野工場/研究施設/病院・医療/データセンター
施工体制設計・施工(保守・運用管理は関係会社TMES)
公表実績成層空調システムの導入63件・延べCR面積395,000㎡(2026年1月時点)
料金の公表公式サイトで料金の記載を確認できず

こんな人に向いています:研究施設や医療施設を含め、クリーンルームの省エネ性能まで含めて相談したい企業
研究施設・実験室で確認したいこと:実績数値はTCR-SWITという特定システムのもので、クリーンルーム全体の施工件数ではありません。自社の用途に近い案件があるか個別に確認してください。

オリエンタル技研工業株式会社

オリエンタル技研工業株式会社の公式サイト
引用:orientalgiken.co.jp

研究施設・設備の総合エンジニアリングを掲げる会社です。研究施設の設計とリノベーション、研究設備機器の開発・製造を事業概要に明記し、つくば・仙台・藤沢・名古屋・大阪・山口・福岡に営業所を構えています。

この会社の特徴

  • 研究施設に特化した設計とリノベーション——事業概要に研究施設の設計、研究施設のリノベーション、研究設備機器の開発・製造を挙げています。
  • 国土交通大臣許可と一級建築士事務所登録——建設業は国土交通大臣許可(特-7)第13775号、一級建築士事務所は東京都知事登録を公表しています。
  • 営業所を7か所公開——つくば・仙台・藤沢・名古屋・大阪・山口・福岡に営業所を構えています。

施工の対応範囲

オリエンタル技研工業株式会社
所在地東京都千代田区内神田1-2-4
主な対応分野研究施設/研究設備機器
施工体制研究施設の設計・リノベーション
公表実績一級建築士事務所として東京都知事登録を公表
料金の公表研究施設の設計・リノベーションの費用は非公表。製品の一部は公式Direct WEB Shopなどで価格を公表(陰圧クリーンブース 税込1,589,500円など)

こんな人に向いています:大学・企業の研究施設で、設備機器まで含めて相談したい企業
研究施設・実験室で確認したいこと:研究施設の設計・リノベーションの費用と標準工期は公表されていません。製品の一部は公式サイトと公式のDirect WEB Shopで価格を公表しています(陰圧クリーンブースは税込1,589,500円・送料別・納期7日など)。半導体量産工場のような大規模生産設備の実績は、公式サイトでは確認できませんでした。

日本エアーテック株式会社

日本エアーテック株式会社の公式サイト
引用:airtech.co.jp

クリーンエアシステムの専門メーカーとして、クリーンルーム、クリーンベンチ、バイオハザードシステム等の設計製造・販売を行う会社です。自立型のオールインワンクリーンルームは、天井吊り下げ工事が不要で工期は通常1週間程度と公表しています。

この会社の特徴

  • 仕様と工期を数値で公表している——オールインワンクリーンルームについて、清浄度ISOクラス7(クラス10,000)、寸法6,800×4,000×2,500mm、工期は通常1週間程度と明記しています。
  • 必要なものをパッケージ化——クリーンスーツ・クリーンローラー・ワイパー・リバマットのスターターセットが付属し、完成後すぐ作業を始められるとしています。
  • 延長保証と定期点検のパックがある——メンテナンスパック(オプション)として、延長保証と1年ごとの定期点検、外気処理HEPAフィルター交換などを公表しています。

施工の対応範囲

日本エアーテック株式会社
所在地東京都台東区入谷1-14-9
主な対応分野クリーンルーム/クリーンベンチ/バイオハザード
施工体制クリーンエアシステムの設計・製造・販売
公表実績オールインワンクリーンルームはISOクラス7・工期は通常1週間程度と公表
料金の公表クリーンルーム本体・工事の料金は記載なし(公式オンラインショップでフィルターユニット・消耗品などの価格を掲載)

こんな人に向いています:短工期でクラス10,000程度のクリーンルームを立ち上げたい企業
研究施設・実験室で確認したいこと:建物側の設備・電気工事はオプション扱いで、設置可能な条件があります。北海道・沖縄・離島は別途費用が発生すると明記されています。

蒲田工業株式会社

蒲田工業株式会社の公式サイト
引用:kamata.co.jp

クリーンルーム事業の専用サイトで「クリーンルームの設計施工専門」を掲げる会社です。事業内容に「クリーンルームの設計・製作・施工」「クリーンブースの設計・製作・施工」を明記し、営業所を東京・神奈川・埼玉・静岡・名古屋・大阪・広島・熊本に構えています。

この会社の特徴

  • 設計から施工まで一貫対応を明記——事業内容に「クリーンルームの設計・製作・施工」と記載があります。ICR・BCR・恒温恒湿・バリデーションを対象に挙げています。
  • 特定建設業許可を保有——東京都知事許可(特-4)第94313号 建築工事業ほか、管工事業・機械器具設置工事業・とび・土工工事業などを公表しています。
  • 営業所を8か所公開——三郷・相模原・富士・静岡・名古屋・大阪・福山・熊本に営業所、富士と三重に工場があると公表しています。

施工の対応範囲

蒲田工業株式会社
所在地東京都港区港南2-16-3 品川グランドセントラルタワー24F
主な対応分野ICR/BCR/恒温恒湿/バリデーション
施工体制クリーンルームの設計・製作・施工
公表実績クリーン環境構築の実績30年以上と公表
料金の公表公式サイトで料金の記載を確認できず

こんな人に向いています:大規模改修を含めて関連工事まで一括で任せたい企業
研究施設・実験室で確認したいこと:費用は公表されていません(概算は、寸法・清浄度・空調の有無を伝えて依頼する形です)。工期はよくある質問で、発注から設置完了まで約2か月となることが多く、サイズ・仕様によっては短縮できると回答しています。自社の条件での工期は見積もり時に確認してください。

研究施設・実験室のページのPR枠(1社限定)は現在募集中です。掲載をご検討の企業様は広告掲載についてをご覧ください。

研究施設・実験室について各社の公式サイトで確認できた記載

当サイトが確認したページに、この用途に関する記載があった会社だけを挙げています。表現は各社の公式サイトの記載に沿っています。

研究施設・実験室について各社の公式サイトで確認できた記載
会社名公式サイトで確認できた記載(2026年8月29日確認)
高砂熱学工業株式会社技術とサービスのページで「研究施設」をサービス領域として明示。バイオロジカルクリーンルームの用途にも「研究室」を挙げている
株式会社大気社産業空調設備のページで生産工場や研究施設の空調設備を設計・施工すると明記。技術・サービスに「研究開発施設」の分類を設け、バイオクリーンルーム(BCR)技術や環境試験室などを掲載
三機工業株式会社スポーツトレーニング実験センターや全天候環境試験装置など、生産工場以外の実験施設を実績分野として挙げている
オリエンタル技研工業株式会社事業概要に研究施設の設計・リノベーションと研究設備機器の開発・製造を明記。クリーン関連施設のページで、クリーンルームの設計から施工・メンテナンスまでのトータルソリューションを案内
蒲田工業株式会社納入実績の業種に「大学、省庁」を挙げ、大阪大学・筑波大学・JAXAなどを掲載。恒温恒湿室・恒温恒湿クリーンルームを試験室・検査室を伴う製造環境向けに案内

上表は2026年8月29日に各社の公式サイトを確認した時点の記載です。掲載していない会社が「対応していない」という意味ではありません。

研究施設のクリーンルームは生産工場と要件が違う

研究施設の場合、生産工場のコピーではうまくいきません。生産工場は「同じものを作り続ける」前提で最適化できますが、研究施設は用途が数年で変わります。設計の焦点は、清浄度そのものより可変性と運転コストに移ります。

研究施設のクリーンルームは生産工場と要件が違う
論点生産工場研究施設
用途工程が固定。装置レイアウトも固定テーマの入れ替わりで装置が変わる。将来の用途が読めない
稼働時間連続運転が前提。24時間の負荷がかかる日中中心で夜間・休日は無人。全時間フル運転だと電気代が無駄になる
清浄度歩留まりに直結するため妥協できないテーマごとに必要な水準が違う。全室を最高水準にすると過剰投資になる
予算投資回収で判断できる単年度予算・補助金の期限に縛られることがある

したがって研究施設では、全室を一律に高清浄にするのではなく、清浄度を段階的に配置し、必要な部屋だけを高い水準にする設計が現実的です。ユーティリティの取り出し口をあらかじめ余分に設けておくと、装置の入れ替え時に本設の停止を避けられます。

研究施設のクリーンルームはランニングコストで差がつく

研究施設は稼働率が低いぶん、建設費より運転費のほうが総額に効いてくる場合があります。消費電力は送風動力と外気処理が大半を占めるため、ここを可変にできるかが分かれ目です。

  • 夜間・休日の運転モード——無人時に送風量を落とせる制御にしておくと、年間の電力量が下がります。清浄度の回復時間を事前に検証してください
  • 局所清浄化との併用——部屋全体ではなくクリーンブースや安全キャビネットで必要な範囲だけ清浄にする構成です。導入も撤去も容易です
  • フィルタの更新計画——HEPAフィルタの交換は数年周期で発生します。交換のしやすさ(点検口の位置、天井の構成)が将来の費用を左右します
  • 外気負荷——換気回数を仕様どおりに取ると外気処理の負荷が大きくなります。必要換気量の根拠を確認してください

高砂熱学工業は課題解決の切り口として「省エネに特化したクリーンルーム」を掲げ、成層空調システムの導入実績を63件・延べクリーンルーム面積395,000㎡(2026年1月時点)と公表しています。省エネを商品として掲げている会社は、運転費の試算を提案書に含められる可能性があります。

研究施設のクリーンルームで発注前に確認すること

公的研究機関や大学では、発注手続きと予算の制約が民間工場と異なります。設計に入る前に次を整理してください。

  1. 現在のテーマと想定される次のテーマ——可変性をどこまで見込むかの入力になります
  2. 装置の設置要求仕様——振動、電源、冷却水、排気、清浄度。装置メーカーの仕様書を集めます
  3. 年間の稼働パターン——夜間・休日の運転を落とせるかの判断材料です
  4. 工期の制約——年度末までの完了が要求される場合、設計期間を圧縮せざるを得ません。無理な工期は仕様の抜けにつながります
  5. 維持管理の体制——学内・所内で誰が日常点検を担うか。担い手がいない場合は保守契約を前提に設計します

補助金や交付金を財源にする場合、対象経費の範囲が制度で決まっていることがあります。設備工事のどこまでが対象になるかを、制度の公募要領で必ず確認してください。当サイトは制度の可否を判断できません。

規格・制度の数値は必ず原文で確認してください

クリーンルームに関わる規格(ISO14644・JIS B 9920)や、GMP・HACCP・再生医療関連の制度は改正されます。当サイトの記載は制度の全体像と確認すべき論点を示すことを目的としており、設計・契約・規制対応の根拠にはできません。必ず規格原文および所管官庁の最新の告示・通知をご確認ください。規格の全体像はクリーンルームの規格にまとめています。

研究施設・実験室のクリーンルームに関するよくある質問

研究施設のクリーンルームについて、清浄度クラスをどう決めるか、夜間に運転を止めてよいか、装置の入れ替えのたびに工事が要るかなど、発注前に多い質問に本文の内容をもとに答えます。

研究施設のクリーンルームはどのクラスにすべきですか?

テーマごとに必要な水準が違うため、全室一律にする必要はありません。高い清浄度が要る作業だけをクリーンブースや安全キャビネットで局所的に清浄化し、部屋のクラスを1〜2ランク緩める構成が費用対効果に優れます。

研究施設のクリーンルームは夜間に止めてよいですか?

止めるのではなく風量を落とす運転が一般的です。完全に停止すると再稼働後に清浄度が回復するまで時間がかかり、翌朝すぐ作業できません。回復時間を実測で確認したうえで、運転モードを決めてください。

装置を入れ替えるたびに工事が必要になりますか?

ユーティリティの取り出し口と天井のフィルタ配置に余裕を持たせておけば、軽微な変更で済むことがあります。将来の増設余力を何%見込むかを設計の要求仕様に書いてください。

この記事を書いた人

執筆・編集:クリーンルームラボ 編集部

クリーンルームの設計施工会社について、対応分野・施工体制・公表実績を公式情報にもとづいてまとめています。

最終更新:2026年9月25日